ジャガーにストラトのネック載せてレギュラースケールに改造した

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京都に来てから、強制的にギター触る機会が増えた。

20歳のときに買ったFender USAジャガーをずっとメインで使ってきたのだけど、ここ最近

  • サステインが短いので、クリーンで目立つ音が作りづらい
  • 生音が小さいので他の人に聴かせづらい

ということで困っていた。

これらの欠点はジャガーの特徴に起因している。
ジャガーはショートスケールといって、ストラト等と比べるとネックが短い。
また、ブリッジというパーツがゆらゆら揺れるようになっていて、弦の振動が減衰しやすい。

他にも、弦がズレる、パーツが振動する等、ジャガーは欠点だらけなんだけど、今回は省略。
(僕の場合は慣れたらなぜか解消した)

欠点はまたジャガーらしさの要因でもある。
大学時代に弾いてた曲は自分の趣味にあっていて、大体ビャーって歪ませるかチャカチャカ、ポロローンって弾いてればよかったのであまり困ってなかった。
最近はそうでもないので困るのだ。

ブリッジ対策

この欠点を改良するためのノウハウはいくつか出回っている。

https://www.ikebe-gakki.com/ec/img/products/sub/41/414594/414594_sub_3_l_201508091724.jpg イケベ楽器店Website | Fender MEX Kurt Cobain Jaguar NOS

1つめはブリッジを固定すること。
レスポールムスタングのブリッジ、Mastery bridgeなんかに交換する、というのがポピュラー。
ニルバーナで有名なカートコバーンのジャガーもTOMだった。
TOMブリッジに載せるにはボディの穴を開け直す必要がある。
Mastery bridgeは無改造で取り付けられるけど、高い……
気に入らなかった時の事を考えると気軽に試せない。

また、純正ブリッジにテープを巻いたりして固定する、という方法もある。
僕はこれまで純正ブリッジにアルミテープをギッチギチに巻いて、ハンマーで無理やりボディに挿して固定してた。
これは結構効果があって、サステインも生音も大きくなった。
ただ、中低域が伸びるけど高音域はあんまり変わらなかった。
アルミテープでもやっぱ柔らかいってことなのかな……

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2つめはバズストップバー。
弦を引っかける棒をボディに取り付け、ブリッジに当たる力を強くすることで、音が減衰するのを防ぐ。
また、摩擦が増えて弦を引っ張られにくくなり、弾きやすくなるというメリットもある。
オルタナ系以外でジャガー/ジャズマスターを使ってるプロは大体使ってる気がする。INORANとか。
僕もジャガーを買ってすぐに導入した。
確かに弾きやすくはなるけど、サステインはそれほど変わらないなーという感想。

他にも弦を太くするとかネックの角度大きくするとかあるけど、そんなに効果なかった。

ストラトと合体

たまに14歳で買ったフェンジャパストラトを弾くと、サステインあるし音大きいし非常にムカつく。
2万で買って散々ぞんざいな扱いをしてるストラトなのに、スケールとブリッジがまともだから、ジャガーより普通っぽい音が出る。
弾く度に「ジャガーをロングスケールに改造できないかなー」って思っていた。

日曜スタジオに入るということで金曜夜にジャガー弾いてたら、ついに耐え切れなくなってきた。
ジャガーのブリッジの足、意外と細いし、ボディに穴開けてもそんな目立たないのでは?」ということで、ノリでやってしまうことに。

ストラトのネックを乗せるだけで済むかというとそうでもなく、ブリッジを移動する必要がある。
ジャガーと同じボディ形状でロングスケールのジャズマスターというギターもあり、これはジャガーと大してブリッジの位置は変わらないんだけど、これはネックを固定するネックポケットの位置がジャガーより浅く、弦の位置が全体的にネック方向にずれているからだ。

図はOZIMASさんの記事から引用。
ジャガー/ジャズマスターユーザーはお世話になってるサイトだ。
http://ozimas.blog134.fc2.com/blog-entry-33.html

それではブリッジの位置をどうやって決めるかというと、ストラトのネック端からブリッジまでの距離を測れば良い。
ジャガーのネックポケットから同じ距離のところに穴を開けることになる。
今回は本来のブリッジから3センチくらいの所だった。

ドリルとタップで穴を開けて

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ブリッジはめて、、

ストラトのネックを載せて完成。
フェンダージャパンストラトのネジはミリ規格、USAジャガーのネジはインチ規格であり、ねじ径やピッチが合わなかったけど、まあネックは木材だし大丈夫でしょってUSAのネジでやったら意外と大丈夫だった。

ブリッジ壊れた→ミリ規格のブリッジに交換

というわけでロングスケール化に成功したわけだけど、実は一つ問題があった。
ブリッジの位置がほんの少しネック側にズレていたので、オクターブチューニングが合いにくくなってしまったのだ。
オクターブチューニングが合わないと、いくらチューニングを合わせてもギターの音程があわなくなる。

錆びて回りにくくなった無理やりネジをきつくしめたりしたら、ネジが回らなくなってしまった。
その上、ネジを止めるプレートがゆがんでしまった。

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仕方なくサウンドハウスで新品のブリッジを購入。
こちらもミリ規格になっているが、ブリッジの足の間隔は同じらしい。

www.soundhouse.co.jp

新品のブリッジを載せる。

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レンチで横からオクターブチューニングしやすいよう、ネジを交換。
ミリ規格だからハンズで売ってる適当なネジが使える。
ボルト挟まってるのはネジの長さ調節のため。

完成品

今度こそ完成!

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  • 生音がめっちゃ大きくなった
  • クリーンで和音弾いても聞こえる
  • ハイフレットで和音弾いた時分離がよくなった
  • アーム使ったらチューニング崩壊しないか心配だったけどそこまででもなかった

適当に弾いたやつ https://dl.dropboxusercontent.com/u/13910079/jag.mp3

ストラトのボディ不要になってしまった、処分しようかな……13年間ありがとう