月 の 上

月曜の夢

アパート

京都。 何故か部屋の中は大学時代のアパートになっている。 開きかけたカーテンの隙間から光を浴びて目を覚ます。 時刻は14:30。

今日は中学のバスケ部の同窓会があるのだった。 集合時刻は12:30。 場所は兵庫県草津市(なぜか兵庫県にある)。 嫌々在籍していたバスケ部なので気が進まず、目覚ましはセットしなかった。 部員に対しての悪感情はない。 顔だけでも出しておこう。 ノロノロと支度し、部屋を出る。

機内

目を覚ますと新幹線のなか。 2座席 x 2列の車内、僕は進行方向の左、窓際に座っていた。 車内は飛行機のようになっていて、僕以外の乗客は皆窓のブラインドを下ろしていた。 隣には会社の先輩のSさんが座っていた。 カップそうめんの器にシチューパイの入ったものを食べている。 先日社内チャットで話題になった製品である(実際にはそんな会話はなかった)。 機内食との事だった。 しばらくして回って来た乗務員から機内食を受け取る。

直後、もしやもう草津を過ぎてしまっているのでは?という疑問がよぎる。 窓の外を見る。 1000メートルほど下に地表が見える。 白い空と地面との境目はなく、濃い霧がかかっていて、今どこにいるのか検討がつかない。 とにかく、シチューパイを放置し、乗降口の前で次の駅を待つ。

果たしてその駅は目的地の次の駅だった。 乗り過ごしてしまった。 降りて、急ぎ草津を目指す。

粘土

草津は山の上にある。 山は粘土で出来ていて、縮尺から考えると高さ6〜700メートル、幅400メートル前後。 奥行きは山頂部で20メートル、中腹では100メートル程で、平べったい形状をしている。 僕が草津に到着するためには、右手に持ったうなぎ状の粘土を山頂の草津駅に固定する必要がある。 僕の身長は1000メートル程になっていた。

うなぎをそっと山頂に置く。 うなぎは湿っていてなかなか固定されない。 うなぎも暴れるし山もプルプルしていてなかなか固定できない。 山を抱える形で抑えこむ。 草津駅の人々が逃げているのが見える。 人々に被害が出ないよう必死でこらえるが、あまりにも山が暴れるので、次々と町並みが破壊される……

10分格闘してやっと固着できた。 山の形状はすっかり変わっていた。 人殺しになってしまった……

とにかく草津に到着した。僕は元の身長に戻っていて、山頂の草津駅にいた。 集合場所の体育館を目指す。

集合

高架を抜ける。 居酒屋の角を曲がり左へ。 日差しの届かないそこに体育館はあった。 臙脂色の塗料の剥げた扉をあける。 意外な事に誰の姿も見えない。 もう練習試合は終わってしまったのか?

倉庫から一人の先輩が出てきた。 当時オシャレイケメンヤンキーだった人だ。 どうやら時間通りに来たのは彼一人で、今から用意するらしい。 適当な…… 準備を手伝う。

そのうち同級生が一人と後輩が一人現れた。 外から他のメンバーの声も聞こえる。 高校を中退して行方不明になった先輩の声もある。 準備も終わったし人も集まってきた、倉庫のなかで休憩しよう。 体育マットのカビの臭い。 眠る。

練習終了

目を覚ますと誰もいない。 練習試合はつつがなく終了したようだ。 体育館には最初に来た先輩と僕、あと同級生ひとりと後輩一人の合計4人を残して全員帰ってしまった。 使った道具を片付けなければ。 同級生はモップ掛けをしている。 ボールカゴを倉庫にしまい、次はスコアボードを仕舞おうと手をかけたとき、いつの間にか先輩がいなくなってしまったことに気付く。 参ったな、この体育館は利用後にどんな手続きをすればいいんだ? 残った僕らは鍵も利用者カードも持っていない。 とりあえず道具を全て片付けて、先輩を探しに行こう。

街へ

いなくなった彼らは居酒屋にでも行ったに違いない。 草津市の中心街である梅田(???)を目指そう。 体育館に後輩を置いて、僕と同級生とで電話連絡をとりながら探すことになった。

高架を抜け、トンネルを抜けて、新宿西口バスターミナルに出る。 ここが梅田か(????)。 想像していたより人が多い。 草津ってこんなに栄えていたのか。 最も人通りが多い交差点のそば、ガードレールに腰を下ろし、人の流れを観察する。

全員いるらしい

同級生から電話がかかってきた。 携帯を取り出す。 僕は折りたたみ式ではないガラケーを持っていた。 銀色で白黒液晶の、文字しか表示できないタイプの古い機種だ。 現実にこのタイプの携帯電話を所持していたことは一度もない。

先輩たちは鳥貴族にいるようだった。 鍵を預かったので、体育館を閉めた後もどってこいとの事だった。 交差点で彼と合流し、トンネルへ。

水浸しの道路

トンネルを抜けると高架がある。 高架は何本か連なっていて、トンネルを抜けて1本目の高架は階段を登り車道を横切って通る必要がある。 雨が降って道路は水浸しだった。 所々が水たまりになっているのではなく、道路全体にほぼ同じ量の水が溜まっている。 水深は5センチ程度? 足を入れるとくるぶしの上まで浸かってしまう。 水は透明。 路面はプールの底のよう、水色のすべすべした質感。 浅い部分は褪色して薄い桃色。 ところどころ陥没した箇所があり、建材の塗料が溶け出して群青と緑のグラデーションになっている。 曇り空とその景色が綺麗で、僕は携帯を取り出して写真を取ろうとする。 携帯はいつの間にかiPhone5cに戻っていた。 車線の狭間で携帯を構える。 ちょうど陥没した所と道路の地の色が見えるように撮影したい。 友人に急かされる。 トンネル方面から来た車にも急かされる。 車道の真ん中に突っ立っているのだから当然だ。 何枚か写真を撮る。 靴を脱いだ足に痛みを覚える。 なにか虫に刺されているようだ。 撮り終えて虫をつかむ。 アメンボと蚊の中間の大きさで、蚊であれば血液が溜まっている箇所に濃い青色の液体が詰まっている。 何度も刺されてしまったが平気だろうか? 同級生の話では、彼らは無害で、蚊のように刺された箇所が腫れることすら無いという。 半信半疑だがうなずきながら靴を履き、向かい側の階段を降りて体育館を目指す。

高架を抜けて左へ。




そして目が覚めた。