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月 の 上

13時。イギリス発筑波行きのバスに乗る。バス内は白人ばかり。イギリスだから。外は雨。窓はガラスの緑色。

眠る。

筑波に到着。午前1時。大学会館前で降りる。石の広場を通る。石の広場から大学会館までは徒歩10分弱かかるのだけど、なぜか隣接しているという設定。 中学の同級生だったサッカー部の人たちが部活を終え、部室を片付けている。当時から問題児だった人が何処かへ行ってしまって帰ってこない、このままだと守衛に怒られる、等と部員たちが文句を言っている。

空は黒い。現実の筑波大周辺は、晴れた日は月や星、曇の日はパチンコ屋の明かりで照らされるため、空が真っ黒になることはない。 電灯はナイター照明のように白くて強く、十字に滲む。

2学の講義室へ。

現実よりも広く、50人程度が疎らに座っている。 時刻は午前一時半。講義まであと30分ある。 前の方で何人か集まって話している。くじ引きとホワイトボード、業務用のビデオカメラをもってアンケート調査をしている。 インタビュアーは知人の女性。近づいてアンケートを受ける。 しかし質問が理解できない。ホワイトボードで図解してくれるが、僕にはガムテープを巻かれた人間が倒れているようにしか見えない。

突然、窓の外が明るくなる。空は水色。雲はない。 何故明るくなったのか?講義室内が騒然とする。「そういえば」誰かが言う。 「この前隕石が落ちた時もこんな感じだったよね」

そうだ。先日、大学から数十km北の森林に隕石が落ちたのだった。 人的被害は無いと聞いている。

誰かがテレビをつける。ニュース速報が入る。 これからこの街に隕石が降るらしい。その予兆として(何故か)空が明るくなったのだ。 予想落下地点は前回よりも近く、教室から北、3〜5kmの範囲。

教室を出て広場へ。北の空が見える。青い。 まず一筋、岩石が落下した。肉眼でも大きさが確認できる。 続いて、コンクリートを砕いた時の砂埃のような、911の落下する瓦礫のような、細かい破片が降り注ぐのを見た。 細かい破片が太陽光を反射して綺麗。いつのまにか昼になっていた。

隕石を眺め続ける。少しずつ、近くにも隕石が落ち始める。 不安になった人々が南へ逃げ始める。しかし落下地点がより速く近づいてくる。 大学の建物が破壊されるのをみて、全員が走りだす。 広場を抜けたところで、隕石に撃ち抜かれる人が出始める。 ほとんどの隕石は直径1cm前後だが、容易に人体を貫通し、あるいは骨を砕いて体内に留まる。

人々が倒れていく。僕は逃げ始めたのが早く、寸前に右脚を十数カ所撃ちぬかれただけで済んだ。大した出血もない。

森へ逃げ込む。木々に隠れている間に隕石群は止んだ。 ヘリコプターの音が聞こえる。救助に来たらしい。

安心するも束の間、何かを発射する音が聞こえる。 続いて、逃げ惑う白人中年男性と、何かを乱射して男性を狙うヘリコプターが見える。 発射されているのは木の枝。ヘリは米軍のものだった。 男性が追われている理由は不明だが、何故か僕も追われることになる。 男性は既に背中をを何箇所も撃たれていて、かつ太っているので遅く、なかなか逃げきれない。

なんとかヘリコプターを撒いて、休憩場所を探す。 林をぬけたところに小さな駅を発見。 屋根のないホームに屋根のある木造の待合所があり、そこに腰を下ろす。

僕は無傷で済んだが男性は木の枝だらけだ。抜けそうなものから抜いてくれと頼まれる。 男性の背中は枝の周囲が盛り上がり、バオバブのようになっている。 痛くないかと確認しながら、直径1cm強の枝をゆっくり抜く。 トゲの抜けた穴を見る。出血はない。臭いもない。 煙を発する黒い穴を見つめ、そこで目が覚めた。